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執筆者の写真R.Nakanishi

ザックロールYAJIROBEE開発秘話~episode4~

更新日:10月2日

ADUSTAのルアーデザイナー中西です。

このブログでは の開発ストーリーやコンセプト・チューニングなど、今まであまり明かしていない部分をお伝えできればと思います。

エピソード4となる今回は創りてが思う基本的なアクション・お勧めタックル・チューニングについてご紹介させていただきます。


基本アクション

今までのブログでも幾度か触れてきましたが、やはりローギアリールを使用したデッドスローからスローリトリーブが最も基本的なアクションになるかと思います。アクションするとき、ロッドは10時の方向で斜め上に立てて構え、ラインと水面が接している面積をできるだけ減らした状態を保ちながらユックリとリトリーブすると安定したアクションが出やすいです。ロッドの角度はルアーが手前に来るほど下げていってラインとルアーの角度を一定に保つとバイトも弾きにくくアクションもさせやすいかと思います。

ただ、羽根物に関しては非常に応用範囲が広いルアーだと思っていて、ロッドワーク次第でポッパーのような移動距離を抑えたポッピングや首振りアクションなど、ただ巻くだけ以外にもバスをピンスポットで引き出せるアクションが詰まっているルアーだと思います。ぜひ皆さんもロッドワークでオリジナルのアクションを引き出して見られてはいかがでしょう?


お勧めタックル

ザックロールYAJIROBEEは42gと見た目の大きさ以上に重量があり、ヘビー気味のタックル設定がおすすめです。とはいえトップウォーター、特にノイジーという弾くようなバイトが出やすいプラグでもあるため、ロッド・ラインの組み合わせでバイトを載せやすくバランスを取ることが、より多くの魚との出会いを実現する上でキーになってくると思います。

●ロッド

できればグラス・グラスコンポジット系。カーボンであればレギュラーからスローテーパー気味のもの

レングス:6’6”以上

パワー:MHクラス

テーパー: S(パラボリック)~RF

●リール 

特にローギアータイプ(ギア比5:1前後)がおすすめ

●ライン ナイロン:14lb以上 PE:50lb以上(重量のあるルアーを投げる際にあまり細いPEでは高切れのリスクが増すため)

番外編チューニング

●純正ウイング(補修)

スペアパーツそして販売しているYAJIROBEE純正ウイング。破損などした場合は下記のYOUTUBE動画を参考に取り替えてくださいね。


●ステンレスチューニングウイング

ザックロールYAJIROBEE用として高強度ステンレス素材で制作したチューニングウイングを販売しています。これに変更することで、アクションレスポンスを更に向上させ、金属接触音によるサウンド効果もプラスされます。よりノイジーに、よりピンスポットで攻めきりたいときに一度試してみてください。

純正ウイングからの変更点は、見た目の通りウイングの高さを薄く、長さも短くしています。また、高強度ステンレス素材にすることでウイングも薄くなり比重も重くなるため着水後ウイングが完全に開ききるスピードが早くアクションの立ち上がりが良いのも特徴です。



●フォースミックス純正ウイング

実はザックロールYAJIROBEEにはフォースミックスの純正ウイングも装着できます。素材は同じで重量もほぼ同じのためウエイトバランスもほぼ同じ。ウイング形状がやや変わるためリトリーブ時の音の質が少し変わります。このあたりは好みと実績が大きく影響する部分だと思うので皆さんの好みで一度変更して見られるのも一興かと思います。



●ザックロールYAJIROBEE Jr. 純正ウイング

ザックロールYAJIROBEEにはザックロールYAJIROBEE Jr.のウイングも装着可能です。形状はステンレスチューニングウイングに近く、アクションピッチ・ロール・ウォブリング幅がやや細かくなります。素材は高強度アルミなので金属接触音が控えめのセッティング出すことができます。



●フック

リアフックをフェザーフックチューニングすることでフックの体積を増やし、バスなどの吸い込み系バイトのフッキング率を向上させることができます。

フェザー(鳥の毛)は古来、漁師さんでも信頼する集魚・捕獲効果がある天然素材です。アクションするたびに柔らかくなびき追従する動きは、ターゲットを違和感なくバイトへ導きます。

素材は通常のコックネックフェザーやラビットファー・マラブーなど素材ごとに違う効果が得られるので是非実際に装着して独自のチューニングを出してみてください。

サイズは前後4番ほどで調整されると扱いやすいかと思います。

特にマラブーなど浮力を保ちやすい素材を使用される場合は、フェザーに十分水を馴染ませてから使用しないとフェザーの浮力のせいでルアーのウエイトバランスに影響を及ぼしアクションが出にくくなる場合もありますのでご注意ください。


●ハートブラスターのボディに・・・

これはかなり裏チューンなんですが、同じザックロールシリーズでリリースしているハートブラスターのフロントウイングを取ってしまって、YAJIROBEEのウイングを通常位置に装着すれば、水平浮きのYAJIROBEEを生み出せるんです。

ウエイトはリアのペラを残した状態で34g、ペラを外せば32gと約10gマイナス。またウエイトバランスが大きく変わることでウイングが発する音も変化し、より金属接触音が際立つようになります。ハートブラスターのボディにはもともと小さなラトルウエイトが入っているのでカラカラ音もプラスされよりノイジーな羽根物に仕上がります。

更に、ハートブラスターボディにYAJIROBEEのステンレスチューニングウイングを組み合わせるとより金属音を際立たせた羽根物に仕上げることができるという具合。

もちろん2020年4月発売のザックロールSCのリップを取ってボディを使用することも・・・

ここから先は皆さんご自身で検証してみてください。各ボディとウイングの組み合わせは非常に多くのバリエーションを生み出します。ご自身オリジナルのYAJIROBEEを作り上げることもできるんです。

独自のチューニングで自分だけの釣果をぜひとも楽しんでみてください。


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